サッカーフォーメーション研究所
Football Managerというゲームに関するもろもろの話題のブログ
3513年12月2日火曜日
このブログについて
Football Manager、略してFMは、サッカー経営&運営&戦術シュミレーションゲームです。あまりに全てをシミュレートしているので、「シュミレーションゲーム」というよりかは「シミュレーター」といった方がいいかもしれないソフトです。
このブログでは、相手のフォメや戦術に合わせて、最適なフォメや戦術をその都度採用することで、勝ちの確率を上げようとしています。
このブログの戦術のキモは、相手FWに対しDCを一枚余らせるということにあります。これは、FMだと選手が決められたフォメ通りのポジショニングしかしない故に、必要かつ有効な戦術です。
もし選手が、例えば、相手FW二人でこちらの最終ライン四枚、つまりこちらのDC二人の場合、味方のDMCが最後尾に加わってビルドアップに加わってくれるのなら、わざわざ相手フォメに合わせてこちらのフォメを変える必要はないわけですが、今後そういう要素がこのゲームに加わることはなさそうに思います。
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FM2013でのシェフィールドウェンズデイFCのプレイ記録一回目はこちら。二年目はここから。三年目はここから。四年目はここから。
2024年2月4日日曜日
長い間FMやってなかったときって、操作の仕方忘れるよね、交代の仕方とかさ
今回は2024年A代表のアジアカップトーナメント日本対イラン戦の感想。
何が問題かというと、所詮個人頼みの戦術。チームとして何も共有できていない。守田も試合後に「決め事がなさぎて自分で全部全部考えないといけなくて頭がパンクする」と言っていたそうだ。選手がこんなこと言うなんて、よっぽどだと思う。
この試合、森保監督は何もしなかった。FMを長い間やってなかったときに昔のセーブデータからはじめて、いきなりガチの試合やって、操作を忘れている感じ。そう、あるよね、交代の仕方忘れるとか。いや、ねーよ。どんなに長い間FM触ってなかっても、交代の仕方は忘れないし、調子が悪い選手を交代させる重要性は忘れない。たぶん痴呆になってほかのこと全部できなくなっても、FMで選手の交代だけはできると思う。そんくらいFMはプレイしたし、交代の重要性も知っている。
チームの調子が悪いとき、モチベが低いときってのは確かにある。今回のアジアカップのように。しかしそれを選手のせいにせずに、なんとか勝ちを拾いにいくのが監督の仕事だ。全部選手が悪いでは監督の意味がない。この試合では、まず選手の配置がおかしい。ロストの多い久保を中央で使うのは間違い。4-1-4-1も相手のフォメに対応してない。これならスリーバックか、普通に4-2-3-1でよい。あとは言うまでもないことだけど、交代も変。
これだけ相手に対して何も対策せず、決め打ちの交代だけして、無様に負ける。そんな試合をガチのトーナメントでやる。こんな失敗をすることを自分に許せるという時点で、今までよほどぬるい環境で生きてきたんだろうな、と思った。こんな試合をすれば、普通は選手からの信頼を一気に失う。今までそういう経験をしてこなかったんだろうなって。そうでなくても普通に恥だよね。人間として。
イラン戦でロングスローの町田浩樹が対応を誤り失点したということがあった。森保監督は一回失敗した選手への信用をなくすと、以降どんなことがあっても使わない主義である。というか、そもそもはじめから町田浩樹をそんなに信用していない。たとえば、今回呼んだ佐野はほとんど出番がなかった。普通なら、こういう選手たちこそ、本戦前の親善試合で使っておくべきだった。イラン戦の後半で役に立ったかもしれない浅野も、バーレーン戦で無様なミスをしたせいで使われなかった。
森保監督が唯一幸運なのは、AIの進化より前に生きていることだ。AIが進化すればこの程度の監督は淘汰されるだろう。その程度の采配だし、戦術に関しては0点だった。
遠藤とか久保とか、クラブでやってたほうがよっぽど経験値つめるだろう選手をわざわざ呼んでおいて、なんの戦術も授けずに試合に出して、なんの采配もせずに負けるくらいなら、初めから呼ばないでほしい。というか、さすがに選手も怒ってよい。まあ、日本人だから言うことはないだろうが、みんな本心では、こいつが監督なら以降呼ばれたくない、と思っているだろう。
2023年9月12日火曜日
2023年9月親善試合対ドイツ戦の感想
2022年12月11日日曜日
FM2023日本人選手の能力値の修正案
FM2023での日本人選手の能力値が不当に低すぎるので修正したい。FMでは2014年W杯以降、日本人選手の能力が大幅に引き下げられ、今でもそのままになっている。逆にイングランドの選手は贔屓目に能力値がつけられている。
方針だが、細かい能力値を見るのは無理なので、大雑把にCAだけ変更する。しかし、能力値を上げ過ぎると、すぐにレアルマドリーとかマンチェスターシティに移籍してしまう。それはちょっと非現実的だ。でも、いまいるクラブでレギュラーの選手はその程度までなら上げていいと思う。CPU監督はCAしか見ないらしいので、ほかの選手よりも少し高くすればいいわけだ。
伊藤洋輝 左利きCB,LB CA127→137
三笘 CA126→160
ブライトンはマカリスターでもCA144、トロサールでも152。ブライトンは全員+10していいだろう。三笘は最低でもCA160台に修正されるだろう。
久保 CA143
FM内でもソシエダでスタメンで出られる能力値だが、ダヴィッドシルバがCA149。うーん、妥当かなあ。しかし数年するとサブに落ちてしまうので、隠れ能力値のプロフェッショナルを上げておくといいだろう。
伊東純也 CA134→144
CA134はFMでもスタッドランスの主力だ。しかし、W杯では同じポジションの久保より優先して使われたし、大活躍した。もう+10はしてもいい。
堂安 CA133→143
鎌田 CA139→144
ゲッツェがなんとCA147。まあ+5くらいでいいだろう。
原口 CA133→143
CA133はFMでもウニオンのサブ扱いの能力値だ。しかし、FM2023ではウニオンは弱すぎて降格圏に落ちてしまう。ウニオン全体を+10してもいいだろう。
上田綺世 CA120→130
リアルではセルクルで17試合で7得点しているのだが、FMでは3試合しか出ていない。+10してもいいだろう。
前田大然 CA127
FMではまだセルティックに移籍していないので、Jリーグデータの有志の人がつけた能力値になっている。セルティックではギオルゴス・ギアクマキスという選手がライバルでこれがCA130。CA127は妥当。
古橋 CA139
同じセルティックの最高CA選手のジョタがCA140なので、いかに古橋が評価されているかおわかりいただけるだろうか。
権田 CA111→121
Jリーグデータの有志の人がつけた能力値はCA111。しかしシュミットがCA118だ。中村航輔もCA118。シュミットを差し置いてW杯で権田が使われたわけだから、+10くらいはしておいてもいい。
まあ、最低でもこれくらいは修正しておいていいだろう。
ちなみに、この修正した妥当な能力値の日本代表でW杯を戦ってみた。ちょっとセーブ&ロードしてトーナメントまで進める。
クロアチア戦
開始50秒、伊東のパスを受けた川辺駿がゴール。ちなみに代表のメンバーは森保選考verではなく、私が適当に選んだやつ。
8分に三笘が負傷で退場。なにしてくれとるんじゃ。
2022年12月6日火曜日
なぜクロアチアに勝てなかったか ~主力に課された過大な評価と期待~
スタメン
日本はスリーバックで入った。相手はワントップなので日本は後ろに二枚余るので、中盤へのプレッシャーが弱くなる。クロアチアはそこを使って攻めてきた。
しかしクロアチアはスペインほどボール保持できなかったので、日本もボールを保持できた。プレスもけっこうはまった。こういう戦いになると、日本はもっと前から行ってもよかったと思う。4-2-3-1でもっと前からプレスに行っても互角の試合ができたはずだ。
しかしこの試合の問題はシステムよりも戦術にあった。日本には選手の連携がなくて攻め手がなかった。前半、伊東の突破が唯一の武器だったが、クロスに合わせられる選手がいなかった。前半前田ではなくて、浅野だったら結果は違ったかもしれない。
日本は中二日ということもあって、疲れがあった。身体的なものだけではなくて、精神的にも疲れていた。スペイン戦を戦った疲れが相当あった。あれと同じ戦いをもう一回するというのはたぶん誰も無理。今回も同じパターンでいこうというのにそもそも無理がった。
で、結論に行くと、コスタリカ戦で負けたのが響いたと思う。あれで負けたことで、コスタリカ戦で出ていた選手が使えないと判断された。コスタリカ戦しか出ていない選手、相馬、上田、山根、伊藤が使えない選手扱いになって、今後絶対使われない存在になった。結果、サブの選手がいなくなった。事実、この試合は90分で交代4人しか使っていない。最後に南野を出したのが象徴的だった。彼はもともと絶対使われない存在だったはずだが、久保ケガ+上田と相馬が使えないので仕方なく出されたという感じだった。実際、ほかの選手と練習していない雰囲気で、連携もできてなかった。
スペイン戦で勝ったことでコスタリカの敗戦はなかったことのように思われがちだが、そうではない。やはりあの試合が今回のW杯を左右する試合だった。せめて引き分けで終わっていれば、あそこで出た選手を今後計算に入れることができたはずだが、そうならなかった。サブのサポートがないということは、イコール監督のサポートがないということと同じだ。このことはじわじわと日本の首を絞めた。
さらに監督はスペイン戦の勝者たちを過大評価しすぎて、交代が遅れた。日本の先制は43分、クロアチアの同点弾が55分。この間、交代なし。これが試合を分けた。日本が先制したあと、クロアチアは明らかに浮足立っていた。あの時間に続けて点を取れなかったのが結果的に日本の負けにつながった。あの時間だけ日本は追加点を取れたはずだ。クロアチアは同点に追いついたあと、引き分けでもPKで勝てるとわかっているので、落ち着いた。三笘は落ち着いたクロアチアに完全に対応されていた。三笘の投入はおそすぎたのだ。
もしHTに三笘が投入されていたら、結果は違ったものになっていたはずだ。そこの判断を監督が誤った。長友にWBをやらせるのは荷が思わった。クロアチアの右SBは穴だったが、長友のクロスはすべて盛大に外れた。クロアチアにとってみれば、右は守備しないでいいも同然だった。監督がHTにもし動いていれば結果は違ったはずだ。
同点に追いつかれたあと、日本は交代の選手を入れたが、どれも効果的ではなかった。三笘は封じられ、酒井はすべてのプレイがファールをとられ、浅野はグヴァルディオルにすべて抑えられた。浅野の裏抜けを狙ったロングパスしか日本の攻めてはなかったが、そこを抑えられたので、日本は攻め手がなかった。
サブのメンバーが駄目で、先発は疲れているので、同点後にあのハイプレスでいくという選択肢もなかった。もしHTに選手を替えて、開始数分でもハイプレスをしていれば結果は違っただろう。しかし森保監督は何も手を打たなかった。選手の連携もなかった。おそらく、監督はスペイン戦でなぜ勝てたのかを分析してなかったのだろう。せめてこのブログを読んでいれば結果は違ったはずだ。
しかしそれよりも何よりも、使えないと判断された選手がいて、南野まで出てきたことで、チーム全体に希望がなくなった。「このメンバーでクロアチアに勝ったとしてもブラジル相手にどうするの」。そんな思いが選手によぎらなかったはずがない。実際私も、もうこのメンツの試合は見たくないと思ってしまった。そんな精神状態でPK戦に勝てるはずがない。案の定だ。
もちろんクロアチアは手強い相手だった。みんな最後まで疲れていたはずなのによく走っていた。ものすごい粘りだったし、精神的にも日本を圧倒していた。しかし日本の敗因はクロアチアではなく、自分たちの層の薄さと連携のなさ、そして遡れば、コスタリカ戦の敗戦にあった。
もしコスタリカ戦でベストメンバーでいって、次のスペイン戦で控えでいってもし負けてもダメージは少なかった。もともと控えには主力を休ませるということしか期待していない戦い方なのだから。しかし日本は控えに戦力になることを期待して負けた。そして控えは使えないと判断された。その手詰まり感、希望のなさ。主力に課される過大な評価と期待。それに耐えられるだけのメンタルを誰も持っていなかった。あの冨安でさえこの試合は冴えなかった。
冨安がゴール前でフリーでボールを持ったのに折り返したシーン、あそこはハイライトなんかではなぜか触れられないが、あれはシュートを打てば入るシーンだった。冨安は自分はDFなので自分ではシュートを打ちたくないと思ってしまったのだろう。富安でさえそういう後ろ向きな気持ちで試合に入っていたというのが問題だった。正直、プレミアリーグの選手はたとえDFでもすごいミドルを決めるので、冨安ならあんなシュート必ず決められると思っていた。しかし彼にはその自信がなかった。
今回の戦犯としては、PKを外した南野が挙げられているわけだが、私はそもそも使わないはずの南野を連れてきてしまった監督に責任があると思う。次に、コスタリカ戦でベスメンで行かなかった監督と、そこで勝てなかった選手に責任がある。さらには、このクロアチア戦でHTに修正しなかった監督にやはり責任がある。そしてドフリーでシュートを打たなかった冨安と、前向きでボールを持ったのになぜか仕掛けなかった三笘に責任がある。南野がPK戦に出た時点で日本の敗戦は定められた運命だった。
2022年12月5日月曜日
クロアチア戦をシミュレート
クロアチアの予想フォメ
あちゃー、このセーブではなぜかモドリッチが代表に選ばれていない。んなバカな。まあ、仕方ない。今からクロアチア代表の選考からやり直す時間はない。
日本代表はたぶんこれ。まあ、クロアチアとならCA的に互角なので、4-2-3-1でがっつり4つに組んで戦ってもいいと思うんだけど、前半守備的に入って後半攻撃というパターンがはまっているし、メディアでもそれで行けみたいな論調になっている。
これ、長く日本代表を見てきた者にとっては隔世の感がある。かつてオリンピックで日本がブラジルに勝ったとき、守備的な戦い方に選手からも不満が出たものだ。今では、守備的な戦い方もなんら恥じることのない普通の戦術という意識が浸透している。これはすごい変化だと思う。
前半終わって0-0。攻め込まれたけど、スペイン相手ほどではなかったが、日本はチャンス0。まあ、これが日本の勝ちパターン……だと思いたい。
後半はプレスMAXにして、三笘を投入。守田に変えて遠藤。超攻撃的にして攻めるが、どちらかというとクロアチアに攻め込まれる。しかし、クロアチアも決めきれず0-0にまま迎えた82分。
そのまま前にドリブルしてシュート。これが決まって1-0。戦術三笘炸裂。これでいいのかっていう戦い方だなあ。
終盤相手にも決定機があったが権田が神セーブ。
三笘と権田が高評価。リアルでもこの二人が活躍してくれないと日本は勝てないだろう。さて、どうなるでしょうか。
モドリッチがいないとはいえ、クロアチアは強いが、決めきる力がないかなあという感じ。日本はそれでも押し込まれるが、勝てないわけではないというところか。
うーん、でもクロアチアだから、互角な感じの戦い方でも勝てるんじゃあないだろうか。違う戦い方試してみたくないですか?
というわけで、4-2-3-1でもう一度だけ戦ってみる。
2022年12月4日日曜日
なぜ日本はスペインに勝てたのか?
日本がなぜ勝てたのかわからない。この試合は2022年W杯最大の謎と呼ばれるかもしれない。
問題の得点シーンを見る前に、この試合の入り方から確認しておきたい。
日本のスタメン
前半はしかしこの1失点だけで、ドイツ戦のときのように何回も相手に決定機があったというわけではなかったのだが、それはシステムの咬み合わせがもともといいのと、マークのずれの修正ができたことが大きいのだろう。ドイツ戦みたいにシステム自体がずれているとすぐには修正できないが、マークのずれくらいなら少しの時間でできたというわけだ。
しかし問題は日本がずっと押し込まれていて、前にボールを運べないということ。日本の選手はプレスにもいかないし、ボール奪ったあとの連携も悪かった。事前にシミュレートしたとおり、押し込まれて前にボールを運べないという展開そのもので、日本の勝ち筋はないように見えた。
ところが後半になるとすぐ、2分堂安、5分田中アオのゴールが立て続けに生まれるわけだが、いったい何が起きたのか。
まず後半2分のシーンでは、交代で入った堂安がドフリーでシュートを撃ってゴールだった。
この前のシーンは、ウナイシモンに前田が鬼プレスをかけて、それをかわしたシモンが左サイドのバルデに浮き球でつなぐ。ところが前まで出ていた伊東が競ってボールはこぼれる。それを拾った堂安がそのままシュート。日本のプレスがうまく機能したシーンだが、プレスでキレイにボールを奪ってつないでシュート、というのではなく、浮き玉を競ってこぼれて拾ってシュート、という泥臭いシュートだった。日本の左サイドで鬼プレスをみせた三笘もすごかったし、それをつないだ前田のプレスもよかったし、伊東の体を張ったぶつかりもよかった。もちろん堂安のシュートもすごかった。
日本が前からプレスに行けたのは、2枚余っていたCBをペドリとガビにつけ、後ろは一対一の数的同数にして、その分全体前にプレスをしたのが大きい。これは前半ではやっていなかった。たぶんHTに「後半立ち上がりはこういう守りで前にプレスに行こう」というミーティングをやったのだと思う。
ここはほんとに、全体の前で奪おうとする意思と気迫が見事な全体で連動したシーンだったと思う。ここまで激しいプレスはなかなか見ない。かつてのバイエルンを思い出せるものすごいプレーだった。日本は全体を見ても全体でハイプレスに行ったのはこのシーンくらいだったが、それで得点を取ってしまった。うーん。プレスってここまで効果的なものだったのか。いや、まだちょっと信じられない。
ちなみに言うと、これは攻撃的プレスというやつで、守備ではない。相手の陣内でのプレスは守備ではなくて攻撃なのだ。パスをつないで崩すのも、プレスでボールを相手から奪うのも結果は同じだから。
で、二点目。
後半5分のゴールは、堂安のクロスに三笘がマイナスで折り返して田中が押し込んだゴールだが、三笘の折り返しが前田に当たらないように浮かし玉になっているのが地味にすごい。
その前は、後ろからの浮いた球を伊東が見事なトラップでおさめて田中に渡し、田中→堂安→三笘→田中→ゴールという流れ。まず、伊東のトラップがすごかった。ここ、よく見ると、伊東は後ろからのボールをトラップするのを利用してスペインの選手をかわしている。これも地味だけど超絶技巧だと思う。2006年のときなんか日本の選手はブラジルの選手に比べてトラップが下手なのがすごく目立っていたが、今の日本代表は無茶苦茶トラップがうまい。そのあと、伊東がトラップで少しフリーになったのを見てパスが来ると信じた田中が前へ走り込んだ。田中のマークのスペイン選手は田中へついていくのではなく、伊東からのパスをカットしようとしたが失敗。結果、田中がフリーでボールを受ける。そして、さっきからなぜかフリーの堂安にパス。堂安のクロスに大外にいた三笘が反応できて折り返せた。
ここ、スペインの守備がゆるい。ここは、伊東に強くプレスいくだけで危機を回避できたかもしれないシーンだった。また、田中の後ろからの走り込みにも対応できなかった。堂安をフリーにしていたのも謎すぎる。まるでかつてのJリーグのような謎の守備。ここ、謎すぎてスペインの陰謀論が出てくるのも無理はない。
しかしここまでスペインが謎の守備をしたのは、一点取られてパニックになっていたのだと思う。一点目取られたあとすぐの怒涛の攻めにスペインが対応できなったと見るべきだろう。
じつは日本が一点目を取ったあと、森保監督は口笛を吹いて選手にもういちど集中させようとしていた。裏で行われているドイツコスタリカ戦の情報も入っていただろうし、引き分けでは突破できないことをしっていたのだろう。おそらくHTで、一点取ったらすぐに追加点を取りにいこうという意志を統一していたのだろう。ここは森保監督の冷静な指示が効いた場面だった。
FMでも立て続けに得点することはあるが、負けている方が同点にしたあとすぐに逆転するというのは珍しい。さらに、前半圧倒的に支配していた相手から二点一気に続けて取るというのは見たことがない。リアルでは今年のブンデスで2-3で終わったドルトムント対ブレーメンの試合でブレーメンが終盤に二点入れて逆転したが、ブレーメンはそれまで互角以上の試合をしていた。それまでタコ殴りにあっているように見えたチームが突然怒涛の逆転をするというのは漫画でしか、いや、漫画でもそんなの見たことがない。
あ、いやあった。前の日本ドイツ戦だ。どちらの試合も相手に圧倒的に支配され、パスをまわされたにもかかわらず日本が勝った。なんと
【W杯】パス700回以上記録し敗戦は今回のドイツ、スペインだけ 1966年大会以降の珍記録
ところで、後半になると、日本はボール回しができるようになった。これも大きかった。ボール回しができないと日本はリズムをつかめない。コスタリカ戦と違って、左CBに入った谷口→守田→三笘という川崎ホットラインの間で阿吽の呼吸のボール回しができていた。ちなみに、板倉、田中、今回は出ていないが山根も川崎だ。日本のクラブで何年も優勝を争う強豪クラブが出てきたことで、そこの選手を数人も代表に採用することができるようになった。もと同じクラブでやっていると連携もばっちりなので、個々の技術不足を補えるし、互いの長所を活かすこともできる。これは大きい。
スペインもガビペドリブスケツといったバルセロナホットラインを活かしたボール回しと攻撃をしてきていたのだが、日本の川崎ホットラインがそれを上回ったと見ることもできる。そんな見方ができるのは日本人だけで、特権的な見方だと思う。
さらに言うと、二点目の攻撃のシーンは、日本とスペインの攻撃の質の差が出た場面だったと思う。スペインは選手の立ち位置が少し動く程度の固定的なフォーメーションでずっと戦った。ペドリやガビはボールを受けに下がることはあっても、前に出ることはあまりなかった。逆に日本はボールを持ったときにフォーメーションを無視して前に出た。とくに田中のチャンスを見抜くセンスはすごかった。彼は事実最後ゴール前でボールを押し込んで得点を取った。彼は伊東がフリーになった瞬間にこれはゴールまで行けると思って動き出したに違いない。スペインにはこういう動きはなかった。
スペインのような戦い方をするチームはW杯で多い。とくにヨーロッパのチームに多い。逆にアジアや南米はここぞというときに前のめりになる。これ、大きな違いだと思う。私はずっと日本のわちゃわちゃサッカーがあまり好きではなかったのだが、この一戦を見て考えさせられた。
このW杯ではとくにスイスがフォーメーションを維持したままボール回しをして守備もして、選手の立ち位置が変わらないサッカーをしていた。それはほとんど美学とも言える動きで、動きすぎないことがチームコンセプトとして確かにあった。逆に日本は無駄にちょこまかと走り回って消耗する、そんなイメージがあった。ところが、この試合ではまったく無駄な動きがなく、日本は動き回ってよく守り、よく攻撃した。ブロックを作ったときには逆に動かずによく耐えた。これはこれで、一つのスタイルなのかもしれない。
なにしろ日本は、本番で今まで試したことのなかったスリーバックを採用した。こういう変化をヨーロッパのチームはほとんどしない。彼らは慣れ親しんだシステムで戦い、それが通用しなければ潔く敗退していく。ところが日本はぶっつけ本番のフォーメーションを採用して強引に勝ち抜けた。まるでいろんなシステムを試して試合をしてなんとか勝とうとするFMのプレイヤーのようだ。
日本が勝てたのは奇跡のようなものだと思うが、それでも、選手の出来がすごくよかったのは間違いない。とくに交代で入った冨安は日本の右サイドを完全に制圧していて、チャンスをまったく与えなかった。三笘も左サイドで驚くほどうまく守備をしていた。とくに彼はボールを奪ったあとのショートパスの選択肢がよく、そのおかげで前半よりもボール保持できていたので日本はすごく助かった。鎌田や守田もよく守っていた。今回初出場の谷口もいい出来だった。タケは前半で交代させられたが一人で奮闘していた。この試合のメンバーはこのあと数十年も褒め称えられることになるだろう。
このブログについて
このブログは、 Football Manager という、サッカー馬鹿のための地味なシュミレーションゲームについてのブログです。あくまでも、現実のサッカーとは妄想レベルでしかつながっていませんので、ご注意ください。 Football Manager、略してFMは、サッカー経営...
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このサイトで投稿する日記では積極的に外部ツールを使用しているのだが、今までそのツールの紹介をしたことがなかった。なので、今さらだが紹介する。 まず、 FM Genie Scout これは選手を検索するのに便利。いろいろな条件で検索できるので、イングラン...
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4-4-2の変形、4-1-2-1-2が最近復活というか、流行り始めているようだ。 これは、 4-2-3-1のフォメ などに対して、ハメ殺し的な効果を発揮する厄介なフォメだ。両SBが上がると、中央との絶妙な距離感が生まれた三角形ができ、ショートパス主体の攻撃で相手を崩せる...
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FMで取るべき戦術については、相手に合わせて選ぶ、というのが正解だ。今のFMでは3つまでトレーニングできるのだから、3つ違うフォメを作っておいて、相手に合わせて選択する。 もちろん、好きなフォメがあってそれでプレイしたいという人はそうすればいい。ここで紹介するのは単純にこうす...